症例報告 CASE

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【症例紹介】テニス中のバックハンドで手首・肘を痛めた50代男性のケース


■患者情報

50代・男性/デスクワーク中心/右手首から肘にかけての痛みで来院


■主訴(来院のきっかけ)

「週に一度、趣味で軟式テニスをしていて、ある時バックハンドで打った瞬間に右手首から肘に激痛が走った」
「それ以来、日常生活でも痛みが出て支障がある」
というお悩みで当院に来院されました。


■問診でわかったこと

問診を丁寧に行った結果、以下のような背景が明らかになりました:

  • 慢性的な肩こりや腰痛は特にない
  • 睡眠中に1〜2回は目が覚める(中途覚醒)
  • 寝つきは問題ない
  • お酒をよく飲む
  • 下痢を起こしやすい
  • 食べるのが好きで、食事量は多め

■検査と評価

評価では、首(頚部)や背中(背部)に異常な硬さが見られ、肩関節や頚椎の回旋可動域が明らかに低下していました。
また、手関節の回外動作で手首の小指側に痛み、手関節の背屈で肘に強い痛みが誘発されました。

内臓評価では、肝臓と大腸の硬さや動きの悪さが確認され、これにより胸椎や肩関節・頚部の可動性が低下し、結果的に手首や肘に過剰な負荷がかかっていたと考えられます。
加えて、交感神経優位(緊張状態)のため、回復力の低下も疑われました。


■施術内容

施術は以下の方針で行いました:

  1. 肝臓・大腸への内臓アプローチ(手技・鍼)
    内臓の可動性を改善し、神経反射による筋緊張を緩和。交感神経の緊張を和らげ、全身の回復力を高める。
  2. 胸椎・頚椎の可動域改善
    背部や首の硬さを取ることで、上肢への負担を減らす。
  3. 前腕の筋緊張緩和・関節調整
    前腕から手関節・肘関節にかけての過緊張をリリースし、動きのスムーズさを取り戻す。
  4. 自律神経系の調整
    体の緊張を全体的に整え、睡眠の質を改善。

■経過(5回までの記録)

●初回施術後:
手関節の回外時痛:10→6に軽減。
手関節背屈時痛:10→2〜3に改善。

●2回目(1週間後):
テニス中の痛みは10→7〜8とまだ残るが、日常生活での痛みは10→3まで軽減。

●3回目(1週間後):
テニス中の痛み:10→5まで軽減。
日常生活での痛みはほぼ消失(10→1)。

●4回目(1週間後):
テニス中の痛みは10→2まで改善。
日常生活では痛みなし。

●5回目(2週間後):
高めのボールをバックハンドで打った時のみ、わずかな痛みが残る程度。
睡眠の質も改善し、夜中に目が覚める回数が大幅に減少。

現在は、月に1〜2回のメンテナンス施術を継続中です。


■考察

今回のケースでは、痛みの原因が局所(手首・肘)だけではなく、
「内臓の疲労」や「自律神経の乱れ」、「姿勢バランス」によって生じた全身的な問題が背景にありました。

お酒や食生活、ストレス、長時間のデスクワークによる胸椎・頚椎の硬さが、
結果的に上肢の負担を増大させ、慢性的な炎症や痛みを引き起こしていたと考えられます。

背部や頚部の硬さは睡眠の質にも関わり、回復力や免疫力を低下させるため、
早期の改善には全身的なアプローチが必要になります。


■まとめ

「手首や肘の痛み」と聞くと、局所的な問題と思われがちですが、
実際には内臓疲労や姿勢、神経のバランスなどが深く関係していることがあります。

当院では、筋肉や関節だけでなく、内臓・自律神経・姿勢まで含めた総合的な施術を行っています。
「何度も繰り返す肘や手首の痛み」「なかなか治らないスポーツ障害」でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

千葉県柏市 アマナ鍼灸整体院
完全オーダーメイド施術:6,000円
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