■患者情報
30代・男性/力仕事中心の職業/慢性的な肩こりと首こりがある
■主訴(来院のきっかけ)
「1週間以上前に寝違えて左首が痛い。振り向く動作が辛く、日常生活でも不便」と来院されました。
寝違えの経験はこれまでもあったそうですが、ここまで長引いたのは初めてとのことでした。
■問診でわかったこと
問診を進めていく中で、以下のような背景が明らかになりました。
- 1〜2ヶ月前から胃の不調(食後のむかつき・膨満感)を感じていた
- 睡眠が浅く、1〜2回は途中で目が覚める
- お酒をほぼ毎日飲んでいる
- 慢性的な肩こり・首こりがある
- 頭痛が月に2〜3回ほどある
■検査と評価
首の左回旋・左側屈に著しい制限があり、痛みも誘発されました。
加えて、上部胸椎(特にTh2〜4)と左腕の筋緊張に強い反応が見られました。
内臓(お腹)の触診では、胃に硬さと動きの悪さが顕著にあり、関連する横隔膜や左側頸部・肋骨・胸椎上部にも緊張が出ていると評価しました。
■施術内容
以下の3点を中心に施術を行いました。
1.胃への内臓施術
⇒ 胃の動きを改善し、交感神経の緊張を緩め、横隔膜・肋骨の可動域を改善
2.上部胸椎(特にTh2〜4)の可動性改善
⇒ 胸椎の可動性が改善すると、首への負担も軽減されやすくなります
3.左腕の筋膜リリースと神経系へのアプローチ
⇒ 腕の過緊張が頸部に波及していたため、腕からの調整も重要でした。
■経過
- 初回施術後:首の可動域が大幅に改善。痛みも10→3〜4まで軽減し、日常生活に支障がないレベルに。
- 2回目(7日後):残っていた違和感もほぼ消失。首を自由に動かせるようになった。
■考察
通常、寝違えは2〜3日で自然に回復することが多いですが、今回のように1週間以上続く場合、内臓機能の低下・自律神経の乱れ・回復力の低下が影響しているケースがあります。
特に胃の不調があると、肋骨・胸椎・首周辺の筋肉にも影響を及ぼしやすく、交感神経が緊張状態にあると睡眠の質も落ちてしまいます。
結果として「治りにくい寝違え」になってしまうのです。
また、日常的な力仕事により背中や腕の筋肉が常に緊張している状態も、首の回復を妨げる大きな要因となっていたと考えられます。
■まとめ
一見「寝違え」と思われる痛みでも、内臓の不調・慢性的な疲労・自律神経の乱れが複雑に関係している場合があります。
今回のように力仕事による腕の疲労が影響するケースだけでなく、デスクワークによる腕や指の使いすぎが原因となることも少なくありません。
「なかなか治らない寝違え」「繰り返す首の痛み」でお困りの方は、
ぜひ一度、千葉県柏市のアマナ鍼灸整体院にご相談ください。
表面的な筋肉だけでなく、内臓・自律神経・姿勢のバランスまで丁寧に評価し、根本的な改善を目指します。
ご予約・お問い合わせをお待ちしております。