症例報告 CASE

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自律神経の乱れによる息苦しさ、背中や胸の張り感、胃の膨満感が改善した症例

主訴:

息苦しさ、背中および胸の張り感、胃の膨満感

患者情報:

• 50代女性

• 職業: 事務職

• 症状の発現:約6か月前から、息苦しさと背中、胸の張り感、胃の膨満感が慢性的に続いている。特に夕方から夜にかけて症状が強くなる。医療機関での診察では異常は見つからず、自律神経の乱れが原因とされている。患者は仕事のストレスや日常生活の忙しさから、精神的にも疲弊していると自覚。

治療の目的:

• 自律神経のバランスを整え、息苦しさと背中および胸の張り感、胃の膨満感を緩和することを目的とした鍼治療および手技治療を行う。

評価:

• 自律神経の乱れ(交感神経優位)による呼吸不全感および筋緊張。

• 肝臓、胃周辺の膜(ファシア)の緊張による肋骨可動性の低下。

・背中、胸の筋緊張。

治療内容:

• 肝臓や胃周辺ファシアに対する手技治療を行い横隔膜の可動性、肋骨の可動性の改善を目指す。

• 背中の緊張を緩和するために脊柱起立筋、僧帽筋、多裂筋への施鍼を行い、筋肉の直接的な緩和を目指す。

治療経過:

• 2回目:前回施術後から2.3日は背中の張り感が大幅に改善。息苦しさも日中の症状は軽減され、夕方の息苦しさが減少した。しかし、7日目頃には7割程度まで症状が戻る。

• 3回目:症状が全体的に5割程度まで改善。特に呼吸の乱れや胸部の圧迫感が大幅に軽減された。1週間以上経っても症状の戻りはない。

・5回目:症状は6〜7割程度改善している。天気や仕事の忙しさによって症状の度合いは変化するが症状は落ち着いている。現在も1週間半〜2週間に一度治療を継続中。

考察:

患者の主訴である息苦しさや胸・背中の張り感、胃の膨満感は、自律神経の乱れからくる交感神経の過度な緊張によるものであった。鍼治療および手技治療により、副交感神経が優位になることで筋緊張が緩和され、症状の改善が見られた。特に、肝臓や胃周辺ファシアへのアプローチによって横隔膜や肋骨の可動性が改善され、自律神経のバランスが整い、患者の精神的なストレス緩和にも効果があったと考えられる。

結論:

自律神経の乱れによる息苦しさと背中・胸の張り感、胃の膨満感に対する鍼治療および手技治療は、症状の改善に有効であり、特に自律神経のバランスを整えることが症状の軽減に繋がった。